2016-12-30 ちょっとした幸せを見落とさないために 「フィンランド人が教える本当のシンプル」という本を読みました。 フィンランド人が教えるほんとうのシンプル posted with カエレバ モニカ・ルーッコネン ダイヤモンド社 2016-09-16 Amazonで購入 楽天市場で購入 本の内容は日本人とフィンランド人の生活を比較しながら、モノを買うことや贅沢すること以外にもっと大切なこと(=家族で過ごす時間や内面を磨く時間等)があり、そちらを大切にすべしという本です。 そういう内容の本だから、なのかはわかりませんが、筆者は湖の近くの別荘で新鮮な空気を吸い込む瞬間になによりの幸福を感じるといった内容が多く見受けられます。会社の飲み会で言ったら「ふーん」と言われておしまいでしょう。 最近回答したアンケートで「最近感動したことは」という質問がありました。「感動」と言われれると何か仰々しいことを書かねばいけないと無意識に思ったのか、なかなか回答が書けませんでした。結局は「友人に子供ができた」という回答にしました。誰もが異を唱えない無難な内容だったと思います。 何が言いたいかというと、上記の本もそうですが、我々日本人は小さな幸せを発見するのが、上手ではない可能性が高いと思うということです。もしくは発見はしていてもストレートに表現するのが苦手ではないかということです。社会人になってから久々にあった友人に「最近何してる?」と質問されると、答えるまでに時間がかかるようになったことが多いと感じます。特に仕事関係は愚痴はいくらでも言えますが、仕事で楽しかった体験・感動した体験は中々出てきません。家族を持てば状況が変わる可能性はありますが、既婚の先輩達からは「家庭を持つと自分の時間が持てなくなり大変だ」という話をよく聞きます。 幸せは中々発見できないのに、不満はすぐ出てくる。誰も彼もがこういうわけではないと理解していますが、それでも日本人、特にサラリーマンはプラスの感情よりマイナスの感情に強い影響を受ける特徴があると思います。それは僕自身も同様です。理由はきっと幸せを認識することに不慣れだからではないかと思います。 しかし幸せをうまく発見することができない人を幸せの発見が上手な人とでは、人生の「総幸せ値」に大きな差が生じてしまうでしょう。自分がイライラしていると自分の周囲の人もイライラさせてしまう結果につながります。昨今はイライラしない技術やメンタルタフネスの本も数多くありますが、今日はどんな幸せなことがあったかな、と毎日回想し、幸せの発見上手になっていくことが幸せになることの第一歩かもしれません。 ではまた