はせこうブログ

読んだ本、日常の体験から考えた内容を纏めていくブログです。宜しくお願いします。

「人生の教養が身につく名言集」

こんばんは(ブログは時間は関係ないかもしれませんが)

 

「人生の教養が身につく名言集」(著・出口治明)を読みました。この本は歴史上の偉人たちが残した名言を出口氏の経験と推察から分かりやすく解説し、日々の生活のヒントを提示する内容になっています。非常に共感する部分があったので、何回かに分けて、作中で紹介されている名言を基に僕なりに感じたことを書いてみようと思います。

 

第1回目の名言はこちらです。

「力強いとは、相手を倒すことではない。怒って当然というときに自制できる力を持っていること。」

 

上記はイスラム教の教典の一つ、「ハディース」という書物に記載のある、開祖ムハンマドの言葉だそうです。著者の出口氏も作品内で「人間誰しも。怒りでカッとなるときはあります。人間は感情の動物なので腹が立てば怒ってしまう。それはそれで仕方ないことだと思います。しかし、だからこそそれをコントロールできる人間は強い。」と述べてます。

 

僕自身、他人からの批判に非常に弱い人間だと思います。自分の意見や結果にケチをつけられると怒りの感情に支配され、「自分の正統性をどう認めさせるか」もっと言えば「相手をどう言い負かすか」ということばかり考えてしまうことが多いです。そしてカッとなったまま発言したり、メールを送ったりしてそれが更に余計な面倒を引き起こすことが多々あります。その度に後悔するのですが、次に同じことが起きた時も感情に身を任せ行動してしまいます。

 

言い訳として、僕は自分の仕事に責任を持って一生懸命やっているので、納得のいかない理由でひっくり返されるとその分激昂してしまうのだと思っていましたし、いまでも思ってます。少なくとも自分の仕事にプライドを持って取り組んでいれば、理由に納得できない軌道修正には反発するだろうと思っています。但し、身を以て実感したのは「キレても何一つプラスにはならない」ということです。上司に向かって言いたいことを言えばその瞬間は「言ってやった」といい気分になれますが、中長期的な仕事の取り進めには間違いなく悪影響が生じます。

 

「じゃあどうすればいいんだ、ここまでやられてもガマンしろってのか!」と叫びたくなりますが、ムハンマドの答えは「それでもガマンしろ」ということなのでしょう。それができる人間が「強い人」だと。人に批判されたり、理不尽な状況に追い込まれた時、感情を爆発させる前に一瞬自分を客觀視し、その場(大抵は職場)に沿った行動を取るよう自分をコントロールする。これができれば強いと思います。以前、ある先輩から「面従腹背」という言葉を教えてもらいました。その人は社内でも評価の高い人ですが、その先輩自身会社の判断に心から納得していることは少なく、表面的には従っていても内心では反抗しているそうです。

 

ムハンマドの言葉と先輩の教えを考えれば、批判や理不尽を心から受け入れる必要はないが、表面的には受け入れたフリをして、自分の感情をコントロールしながら対応にあたる。それが「強い人間」の対応なのでしょう。僕はまだまだ修行が必要ですが、そろそろ周りに「アイツは若いな」と許される年齢でもなくなってくるので、今後は自分の感情をコントロールするトレーニングを意識的に積んでいきたいと思います。

 

「人生の教養が身につく名言集」には他にも教訓になる言葉がありましたので、何回かに分けて書いてみたいと思います。

 

それではまた

 

人生の教養が身につく名言集 (単行本)

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